見えない箇所への気配り

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2017.05.08

内装をしてしまうと、隠れてしまうものがあります。
それはコンクリートの躯体です。
内装を壊して『地肌』が現れると、豆板(丁度、豆が表面に出ているおせんべいのように、セメントペーストが行き渡らず、砂利が豆のように現れたもの)ジャンカ(コンクリートがきちんと入らず穴状になったもの)コールドジョイントのひび割れ(コンクリート打設時に時間を空けてしまって上手く一体化されていないもの) 駄目穴(施工上必要だった穴)を埋めずに置いたもの。爆裂(鉄筋の被覆コンクリートが薄く、鉄筋の酸化によって表面まで壊れてしまっているもの)などの不具合が現れることがあります。
マンションの区分所有の規定では、躯体は共用部分のため所有者の管理外であり、内装業者も『見積もり範囲外』と知らん振りをして、そのまま放置して内装を進めてしまう例が多いようです。本来は新築時の施工者の瑕疵に該当しますが、多くの場合、時間が経ちすぎて責任は問い難いのが現実です。
オークラヤリビングは「そのままでいいのだろうか?」と考えます。
中古ですから、不良箇所のコンクリートを打ち直すことまでは出来ませんが、不良箇所をハツって、無収縮モルタルで補修塗りをしたり、防火区画を埋めたり、可能な限り、なおそうというのが私たちの共有している施工姿勢です。
オークラヤ住宅の販売物件は売主の責任上、放置はしないという姿勢ですが、お客様の物件で不具合が発見された場合は、事前にご相談申し上げますので、相談に乗ってください。「中古でも出来るだけ安心できるものを造りたい。」これが私たちの気持ちです。