つまみ細工

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2024.03.25

 

28699215_m春寒も緩みはじめ、ようやく過ごしやすい気候となってまいりました。

 

今週はまだ寒い日もありますが、今年の桜の開花予想は例年よりも3日ほど早いそうです。お花見が待ち遠しいですね♪

3月に入り卒園式・卒業式を迎えられた皆さん、おめでとうございます。駅で袴姿の華やかな方を見かける機会が増え、春の訪れを実感します。袴といえば小学校の卒業式でも袴を着る機会が増えていますね。地域によっては7~8割の女の子が袴で卒業式に参加しているそうです。そんな子どもたちのハレノヒに気持ちのこもったハンドメイドのプレゼントを贈ってみませんか?

 

今回ご紹介するのは『つまみ細工』です。お裁縫が苦手だから子どもにハンドメイドのものは作ってあげられないと悩んでいる方におススメなのがつまみ細工のヘアアクセサリーです。

 

 

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『つまみ細工』とは小さな布を「折り」「つまみ」複数を組み合わせて四季折々の花鳥風月を形作り、櫛やかんざしを華やかに彩る江戸時代から伝わる東京都指定の伝統工芸です。つまみ細工の歴史は約200年前、宮中の女官や大名の奥女中が趣味として楽しんでいた『和小物』の技法が始まりだそうです。

 

伝統工芸というと少し敷居が高く感じてしまいますが、実はこの『つまみ細工』針や糸を使わずに糊付けで仕上げていくため、お裁縫が苦手な方でも挑戦しやすいのです。お好みの色の布を組合せて、世界に一つだけのハンドメイドをお気軽に楽しめます。ネットでつまみ方を調べながら、娘の七五三の着物に合わせて『つまみ細工』に初挑戦してみました。

 

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まだまだつまみ方や最後の仕上げ方など反省点も多いのですが、楽しみながら作ることが出来ました。コットンパールや水引などを合わせると更にバリエーションが広がります。知人に頼まれてもう一つ、淡い色の着物を選んだ子の髪飾りはホワイトとベージュで大人っぽく仕上げてみました。

 

 

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ハレの日に使われることが多いつまみ細工小物ですが、実は『つまみ細工』は汎用性が高く、年間を通して様々なイベントで楽しめます。

春にはひな祭りのインテリア小物として、夏には浴衣に合わせてピアスやヘアアクセサリーを楽しめます。秋は七五三そして冬はお正月のお飾りづくりなどにも活用できます。

その他にもお宮参りやお食い初めなどでお子様とお揃いの小物を作って楽しめそうですね。

 

お洒落で便利なものが簡単に手に入る現代の暮らしの中に、日本に古くから伝わる伝統工芸の魅力やモノづくりの楽しさをプラスすることで、より豊かな暮らしを楽しめるかもしれません。この春新しいことに挑戦したいと考えている方は、てはじめに『つまみ細工』はいかがでしょうか?