【現場監督のつぶやき-Vol.1-】床鳴りのお話
こんにちは!
現場監督としてたくさんの現場をおさめる中で経験してきた、リフォームや建築にまつわる、知っておくとちょっとおもしろい?!話をつぶやいていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします!
さて、梅雨も明けて夏本番、暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
梅雨といえば、梅雨時にお問い合わせの多い床鳴りについて、今回はレポートしようと思います。
マンションリノベーションにおいてはよくある、「床材をカーペットからフローリングに変更する」「スケルトンリノベーションなので床組からまるっとやりかえる」などの床に関わる工事。
そんなフローリングや床組などの木質系床材には切っても切り離せないのが床鳴りです。
床鳴りは、一言でいえば、『床が何かに擦れている音』なんですよね。
では、何がどう擦れているのか…の前に、まずは床の構造をご説明します。
下の動画は床の施工中に床の断面を撮影したものです。
びっくりするくらい床が動いているのがお分かりいただけると思います。
そう、木質系床組は上から荷重がかかると多かれ少なかれたわむんです( ゚Д゚)!!
これは決して施工不良ではなく、床組がスラブと接するところについているゴムが収縮し、荷重がかかった際に発生する振動を吸収することで、歩く音を緩和させる構造になっているのです(`・ω・´)!
木質系の床の仕組みをご覧いただいたうえで、本題の何が擦れるかってお話に戻りますね。
床が擦れるものは
1 床と壁
2 仕上げ材(フローリング)と下地材(パーティクルボードや合板など)
3 床材とそれを固定している釘
4 フローリングとフローリング
大体こんなもんですね。
例えば床と壁が擦れる床鳴りというのは、フローリングの端部が壁に接触している状態で人が歩いたときに床がたわんで上下に動き、壁に擦れてキュッキュと鳴いてしまうわけです。
なので、フローリングを貼るときに壁際は、少し隙間を設けて貼るのです!
ところが、梅雨時など湿気の多い状態が続くと木が伸びて壁に接触してしまうことがあるんです!!!
これは、『湿気を吸うと膨らみ乾燥すると縮む』という木質素材特有の自然現象なのです。
ですので梅雨時に床が鳴るからと言って壁との隙間を開けてしまうと、冬の乾燥した季節になると今度は縮んで壁際に隙間ができちゃうんですぅ!
ということで、多少の床鳴りは自然現象の為、弊社では施工不良の認識をしておりませんのであしからず!!!
…とはいっても、やっぱり気になりますよね、床鳴りって…
ちょっと長くなってしまったので今回はこの辺で失礼します!
また別の機会で、床鳴りのお手入れについてレポートするかもしれませんよ!