先行配管のエアコンのお手入れ
Category:
2025.06.11
6月に入り、いよいよ関東でも梅雨入りが発表されました。
湿度、気温共に高くなる日もあるようなので、体調にきをつけて元気に梅雨を乗り切りたいですね。
梅雨が過ぎるとあっという間に、夏が近づいてきますので、早目の住まいの夏支度をおすすめします。
今回は毎年夏の前にお声がけさせていただく、エアコンのドレン排水トラップの清掃のお願いです。
マンションリノベーションでエアコンの位置を変更したり、増設したりする時に窓に面する壁がない個室へエアコンを設置しなければならないケースがあります。
基本的なエアコンの取付は、窓に面した壁をはさんでエアコンの室外機と室内機を設置するのですが、窓に面する壁がない部屋に設置する場合は、壁や天井・床を組む下地の段階でエアコンの配管・配線を先行して施工する必要があります。これを先行配管と呼びます。
先行配管をすることで、窓際に面する壁のない部屋へもエアコンが設置できるようにもなります。
エアコンを先行配管で取り付ける場合、ドレンホースをどこに持っていくかを検討しなければなりません。ドレンホースはエアコンが作動している時に内部で発生する水を排水するための配管です。通常の取付であればドレンホースも外部に持っていくのですが、先行配管の場合ドレンホースを外部に持っていくのは難しいケースが多いです。
ではどのように処理するかというと、先行配管のドレンホースは、キッチン・洗面・浴室などの室内の配管に接続して排水します。そして、エアコンのドレン排水を室内配管につないでいる場合、弊社では排水用トラップに臭気弁『ウォレス』という商品を取り付けています。
そもそもなぜ、先行配管に排水用トラップをつけるのかというと、室内配管からの臭気や害虫を遮断する効果があるからです。
エアコンの先行配管において重要な役割を果たすこの排水用トラップ(臭気弁ウォレス)ですが、定期的にお手入れをしないと、ゴミ詰まり等の不具合が生じ、漏水事故が発生する可能性があります。
オークラヤリビングが施工した物件で排水用トラップを設置している場合、下記のように該当する点検口に『エアコン排水トラップ点検口』や『エアコンドレン点検口』などと表記されたシールが貼ってあります。
点検口を開けていただくと排水用トラップがあります。
上記のようにつまみを回転させて前にひくとお手入れする部分が取り外せます。取り外した部分を流水で洗い流して、付着しているゴミなどを取りましょう。
洗い終わったら、タオル等で水を拭き取り元の場所に戻します。
これで排水用トラップのお手入れの完了です。
先行配管をしているエアコンから漏水がある場合は、排水用トラップが詰まってしまっている可能性が高いです。まずは排水用トラップのお手入れをしてみてください。
住まいを快適に、長持ちさせるために排水用トラップのお手入れにご協力お願いいたします。